ウエルドレス成形
(ヒート&クール・Y-HeaT)
ウエルドレス成形技術 Y-HeaT
射出成形品の欠点であるウエルドラインを無くすウエルドレス成形技術は、長年様々な方式が提案されてきた注目の技術です。当社では、シンプル、低コスト、汎用性、操作性をキーワードに、ものづくり現場を重視したウエルドレス成形技術 “Y-HeaT” を開発しました。
“Y-HeaT”(Yamashita Heat Technology)はキャビティ表面急加熱冷却技術の総称です。この技術は、受注生産による成形品の販売および特許のライセンス販売を行っています。
Y-HeaTに関する詳しい情報は特設サイトよりご確認ください。
ウエルドラインとは
ウエルドラインは、金型内で2つ以上の樹脂が合流する場所で樹脂と金型表面との間にV溝状の空間として発生します。
V溝が深く広い=ウエルドラインが目立つ
V溝が浅く狭い=ウエルドラインが目立たない
溝を小さくするためには、保圧で樹脂の内側から金型表面に向かって溶融した樹脂を押しつけますが、溶融樹脂は金型に接触した直後に冷却されて固化層を形成してしまうため、圧力で押しつける効果は瞬間的なものとなります。
そこで、金型表面温度を樹脂のガラス転移温度(Tg)以上の高温にして樹脂の冷却固化を遅らせることにより、固化層が柔らかい状態のうちにV溝を時間をかけて押しつぶすことでウエルドを見えなくします。
この金型表面温度を高温化する技術がウエルドレス成形技術であり、これまでも様々な方法が提案されています。