二色成形で工数を大幅削減 ― 手間もコストもカットする、製造のスマート化 ―

製品開発において「いかに少ない工程で、複雑な形状や多機能な部品を実現するか」これは、多くの製造現場が抱える共通の課題です。その解決策として、近年注目されているのが二色成形(ツーショット成形) という成形技術です。二色成形は、工数削減と品質向上を同時に実現できる工法として、多くの分野で導入が進んでいます。
二色成形とは?
二色成形とは、1つの金型内で2種類の樹脂材料を順番に射出成形する技術です。
- 異なる色の樹脂を一体化
- 硬質樹脂+軟質樹脂(エラストマーなど)の複合化
といった成形が可能になり、従来は複数部品+組立工程が必要だった製品を、一発成形で完成させることができます。


工数削減につながる3つのポイント
| ① 組立工程をまるごと省略 | 別々に成形した部品を組み立てる必要がなくなり、手作業・自動組立ラインそのものを削減できます。 |
|---|---|
| ② 後加工・接着工程が不要 | 接着剤やネジ止めなどの後工程が不要になるため、工程数の削減だけでなく、品質の安定化にもつながります。 |
| ③ 検査工数の短縮 | 部品点数が減ることで検査項目も減少。検査時間・人員の削減が可能になります。 |



上のグラフで見ると、二色成形にすることで工程時間が30%減、中長期なコストが25%減少していることが読み取れます。 また、工程削減によって作業人員を最適化できるため、人件費の抑制と生産効率の向上を同時に実現できます。 人手不足が課題となる製造現場において、少人数でも安定した生産体制を構築できる点は大きなメリットです。
まとめ:二色成形は「次の一手」
二色成形は、「デザイン性の向上」「機能性の付加」「生産性・品質の安定」「作業人員の省人化」を同時に実現できる、非常に有効な成形工法です。初期段階では金型設計や設備投資が必要になりますが、量産フェーズでは大幅な工数・コスト削減効果が期待できます。「工程が多くて効率が悪い」「今より人員を最適化したい」「生産性を一段引き上げたい」このような課題をお持ちでしたら、ぜひ二色成形の活用をご検討ください。







