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山下電気コラム

2色成形による文字調整について

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2色成形による文字調整について
2色成形は、2色の樹脂を使い文字やマークを形成することによりボタンやキートップを中心に発展してきました。しかし、2色成形での文字は、樹脂で形成する文字ですので制約もございます。例えば当然の事ですが、成形が出来る(樹脂がきちんと流れる)文字形状であることが挙げられます。

ただこれも製品形状、文字形状(マーク、英字、数字、漢字)及び位置、製品仕様(照光性の有無)材料の組み合わせ等で変わってくる要素もあり、基本的にはケースバイケースとなっております。
今回はその寸法的な考え方を、カーステレオ文字調整例として比較的文字が密集している「TUNE/SEEKボタン」で紹介いたします。

2色成形文字:調整の考え方

2色成形文字調節

一般的カーステレオボタン時の2色文字化参考例
2色文字仕様:文字線幅可視部にて(版下上)材料の安定流動の為0.4mm以上必要
       抜き勾配5~10°必要⇒上図断面の文字間Bのように勾配により
       2次材流路が狭くなる事に注意が必要です。

文字間A TUのように極部分的に文字が隣接
⇒2次材流路の妨げとなるデザインが極一部の為、版下上隙間寸0.4mm
文字間B UNやNEのように直線的に文字が隣接
⇒2次材流路が狭くなる範囲が長い為、版下上隙間寸0.55mm以上必要
文字間C SEやEE,EKのように文字の並びで2次側スペースが出来る隣接
⇒2次材流路の妨げとなるデザインは一部だがその先に広い2次材分岐流路が存在する(青矢印)為版下隙間寸0.55mm以上必要
以上のようになります。
電話のダイヤルボタンやケース等へのロゴ等文字サイズや位置で必要寸法は変わりますが、弊社ではケースバイケースで支給版を基に弊社で2色文字を作成しDXF、及びPDFでお客様に御承認を頂く流れとなっております。

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