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材料物性の用語その1

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材料物性の用語その1



・剛性

外力による変形に対する抵抗の大きさをいいます。試験法には、ねじりによる方法と曲げによる方法とがあります。剛性があるということは、曲げやねじりの力に対して、寸法変化の小さいことをいいます。材料の面からいえば、弾性率が大きい材料を使うことによって剛性は高くなります。同じ材料であれば、板厚を厚くするなどで剛性は高くなります。
・弾性率
弾性率は、変形のしにくさを表す物性値であり、弾性変化内での応力とひずみの間の比例定数の総称です。
・引張強度
引張荷重によって試験片が破断するときの最大応力です。最大荷重を試験片の断面積で割った値をいいます。単位はMPa(メガパスカル)で表わします。
・耐衝撃性
材料の衝撃荷重に耐える性能をいいます。普通、衝撃的な曲げ荷重によって材料が破断するのに要するエネルギーを試験片の断面積で割った値で示します。一般にこの値の小さい材料ほどもろいです。
・耐摩耗性
材料の表面はこすられたりして摩耗していきます。この損傷に対する抵抗をいいます。
・耐熱性
耐熱性とは、物質が高温にさらされた際に物性を維持する性質をいう。一般に、熱変形温度やボールプレッシャー温度で表わします。
・熱変形温度
荷重たわみ温度、荷重ひずみ温度とも呼ばれます。加熱浴槽の中に規定された寸法の試験片の両端を支持して据え、中央部に荷重をかけた状態で浴槽の温度を上昇させます。試験片に一定のたわみが生じた時の温度を熱変形温度(単位:℃)として耐熱性の指標とします。試験結果は試験片の寸法や荷重量によって左右されるため、これらの数値を併記します。この熱変形温度は一般に、非晶性樹脂の場合はガラス転移点と、結晶性樹脂の場合は融点とほぼ相関します。
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