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2色成形とゲートについて【後編】2次側ゲート

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2色成形とゲートについて【後編】2次側ゲート

2色成形では1次側と2次側の2回の成形を行います。よって1次用、2次用と2つのゲートが必要となってきます。一般的なゲート種を前半・後半の2回に分けてご紹介します。
なお、2色成形で使われる主なゲート9種について成形性・加工性・ゲート処理方法等を3D図形を用いて解説した資料が資料ダウンロードページよりダウンロードいただけます。

2色成形と2次側ゲート

前半は2色成形の1次側ゲートについて紹介いたしましたが、今回は2次側ゲートの紹介です。
基本的には通常の単色射出成形に採用するゲート種と同じですが、ここでは2色成形に採用する際に注意が必要なゲート種をご紹介します。

1.ジャンプゲート(オーバーラップゲート)

ジャンプゲート
ジャンプゲート
  • 製品下面から橋渡しのように設置するゲートとなります
  • 2次側ゲートに採用する際は、製品とランナーをつなぐ橋渡し部分に1次樹脂が入り込まないように注意が必要です。

2.飛び込みジャンプゲート及びスライドジャンプゲート

飛び込みジャンプゲート
飛び込みジャンプゲート
  • ジャンプゲートと比較すると製品とランナーをつなぐ橋渡し部分(凹部)を下方向に延ばし、製品側面(外観)にゲート処理跡が出ないようにしたゲートです。
  • このゲートも1.ジャンプゲ-トと同様に、2次側ゲートに採用する時は橋渡し部分(凹部)に1次樹脂が入り込まないように注意が必要です。それに加えてキャビティから出ている凸形状とコアに加工した凹形状で押し切る為に金型加工精度にも注意が必要になります。

3.特殊なゲート(サンドイッチゲートや被せゲートなど)

サンドイッチゲート/被せゲート
  • 特殊なゲートとしては1次と2次を重ねたサンドイッチゲートや1次ゲートの上に2次を被せたゲート等あります。
  • この特殊なゲートを採用する際は、2次側樹脂の温度で1次側樹脂が溶けないよう使用する材料の組み合わせにも注意が必要になります。

このように2色成形品に採用するゲートには、それぞれメリットやデメリット、また注意を必要とするポイントがあります。当社は2色成形のパイオニアとして長年培ってきた知見とノウハウがございますのでお気軽にご相談ください。

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