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山下電気コラム

2色成形のスライドについて~キャビティスライド~

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2色成形のスライドについて~キャビティスライド~
2色成形金型と射出(単色)成形金型との違いは、キャビティ(固定側)が1次、2次の2つあるという点が挙げられます。製品のキャビティ側でスライドを考えた時に、1次側、2次側、または両方でスライドが必要かの設計や、いかに成形的、金型的なリスクを回避するかを考えてお客様に提案しています。
その一例としてボタン側面に穴があった場合の3例をご紹介いたします。

① 1次、2次共にスライド

1次キャビでスライドで穴を空け2次キャビスライドピンが1次の穴にも飛び込みます。この時スライドピンが飛び込んで1次製品部穴を押切らなければならないのでスライドピンにスライド抜け方向に十分な勾配が必要となります。
(押切が甘いと2次がバリとなります)1.両スライド

② 1次、2次共にスライド

こちらは①同様に1次、2次の両方でスライドをしますが、意図的に1次キャビスライドで穴を大きくし穴周囲に2次材を回します。1次材が透明や乳白等で照光ボタンで光漏れを懸念するケースなどで提案します。ただし、周囲との肉厚差による外観不良も考慮して肉厚は決めなければなりません。

2.両スライド

③ 2次キャビだけでスライド

製品機能的に許される場合は、下図のように穴周辺部に肉逃げコアを設置して部分的に1次側面を切り欠いて、2次キャビスライドのみで穴を作ります。1次キャビスライドが減るので金型代も抑えられます。3.2Cavスライド

ケースバイケースですが、2色成形ではキャビスライドでも用途に応じて数パターンの提案が出来る事もございます。二色成形でお悩みの方、もっと詳しく知りたい方はお問合せフォームよりお気軽にご質問ください。
また、二色成形の技術資料は資料ダウンロードページより、ダウンロードいただけます。

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