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2色金型と射出金型の違い

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2色金型と射出金型の違い
今回は2色化検討の御問い合わせや御見積もり時によくある質問として、
2色金型と射出金型(単色金型)の構成的な違いを図解いたします。
実際の2色金型の稼動動画をダウンロード資料内で公開致しましたので、こちらも併せてご覧ください。

射出成形(単色成形)金型

射出成形構成

金型構成は固定側及び可動側のみの1対(1コア:1キャビの対比構成)
金型のサイズは成形機に載せられ、型締め力が成形機能力値以内そして開閉可動出来れば自由度があります。

一般的な2色成形金型の構成

2色金型構成

金型は2つ必要で可動側が入れ替わり交互成形をしますので1stキャビ用固定側、2ndキャビ用 固定側と同一形状のコア(可動側)が2つ必要となります。
単純に射出型が2つ必要になるので、金型費としても射出型に比べUPします。
2色成形機としてのトン数は多種あり製品サイズに合わせて選べます(※成形業者の保有2色成形機サイズによります)
スライド等の金型機構や型サイズは射出金型(単色金型)並みに自由度があります。

回転式(アーブルグタイプ:山下方式)2色成形金型

アーブルグタイプ構成

金型としては1つとなり可動側には同一形状のコアが2つ存在し固定側には1stキャビ、2ndキャビが存在します。
成形時には可動側が回転しながら成形します。

メリット 金型が1つの為型費、型加工費は一般的な2色成形金型よりコストが下がります。 (単色金型と比べればキャビ2つコア2つが必要なので加工コストはUP致します)
また納期の面でも、一般2色金型より加工工数が少ない為短くなります。 一般2色金型での金型(可動側)が入れ替わる成形工程に対しコア側が回転する成形なので成形サイクルも短くなります。サイズが小さく、寸法精度を要求されるような製品には有効的です。
デメリット 2つの金型を1つに集約したような物なので、大きいサイズの製品には対応不可になります。また、特殊な成形機(アーブルグタイプ)となり成形機サイズも限定され、スライド等の構造も射出金型程の自由度はありません。

2色成形機の実際の稼動動画をダウンロード資料で公開致しましたので、是非ご覧ください。


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