光沢不良・透明度不良及びガスむら 成形不良用語集(8)
光沢不良・透明度不良及びガスむら
成形品表面の光沢が曇って見える、むらが発生する状態をいう。これは表面の平滑度不良によるものが基本的原因となる。
透明度不良・ガスむらについても同じことが言える。
原因1 金型磨きが悪い場合
- 成形品の表面は金型面を再現するため、型磨きが悪く凹凸があると光線が乱反射して、光沢不良もしくは透明度不良となる。通常は、型磨きをよく行うことと共に硬質クロームメッキを行い平滑度をだして解決する。
原因2 成形条件による場合
- ショートショット気味のときに生じる。流動性が低下していると、型面ですぐ固化してしまい、金型の表面精度を再現できず、細かい凹凸を生ずることになる。対策としては、シリンダ温度や金型温度、そして射出速度の上昇が考えられる。
原因3 エア抜き不十分の場合
- エアがキャビティから抜けきらないと、成形材料と金型が十分に密着できず、金型面の転写が不十分となる。はエアベントを十分にとり、キャビティ内の空気をできるだけ除去することが大切である。
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