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山下電気コラム

ボイド 成形不良用語集(9)

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ボイド 成形不良用語集(9)

ボイド(Void)

ボイドとは成形品の内部に生じた空隙状の欠陥をいう。
不透明な成形品であれば外観的影響はないが、物性的欠陥として問題になります。”ヒケ”と表裏一体の関係にあり、その発生する状態は2つある。
対策に一番重要なことは、製品設計時にできる限り肉厚を均一にすることが挙げられます。当社では蓄積された知識と経験により金型起工前に最適な製品形状(肉盗み形状)をご提案させていただきます。

成形不良:ボイド

中央の気泡のようなものが「ボイド」

原因1 厚肉製品や肉厚不均一な場合に生じるもの

    冷却収縮は金型に接触する部分が先に冷却固化し、厚肉部分の中心は最も冷却が遅いため収縮も遅れる。材料は収縮の早く起こる金型に接している方向に移動するため、その内部にボイドとなって空隙があらわれる。対策としては“ヒケ”と同じである。

原因2 水分や揮発分による影響

    成形材料内に水分や揮発分を含んでいる場合は予備乾燥を十分に行う。成形中に混入したガスが抜け切れずに空隙となる場合もある。この場合はシリンダ温度を下げ、シリンダ内での材料滞留時間に注意する。背圧を上げるなどの処置をとる。

不良でお困りの方、もっと詳しく知りたい方はお問合せフォームよりお気軽にご質問ください。

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