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色ムラ、変色 成形不良用語集(10)

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色ムラ、変色 成形不良用語集(10)

色ムラ、変色

色ムラは成形品の色の不均一な現象、変色は成形品が元々の成形材料の色から変化する現象である。
着色方法や着色剤の影響による原因が多い。

成形不良:色ムラ

ドライカラー
方式
粉末状の着色剤。ナチュラルペレットとドライカラーを混ぜ合わせて使用する。安価な着色方法ではあるが、粉末状のため機材や手、服を汚すリスク、着色剤の分散が不十分等のデメリットもある。
マスターバッチ
方式
濃縮されたペレット状の着色剤。ナチュラルペレットとマスターバッチを混ぜ合わせて使用する。分散性に優れており、汚れの心配も少ない。
カラーコンパウンド すでに着色されているペレット。配合の手間がなく、安定して色の再現できるメリットはあるが、高コスト、在庫の保持等のデメリットもある。

原因1 着色方法による場合

    ドライカラー方式・マスターバッチ方式で着色する場合、着色剤との混錬が不十分な場合に色ムラが生じることが多い。成形量にもよるが、厳しい色合わせを要求される場合は着色ペレットの使用がよい。

原因2 着色剤に関して

    熱安定性の悪い着色剤の場合には、シリンダ温度や滞留時間の関係で分解、褐色して変色することがある。シリンダ温度を低くし、シリンダ内での滞留時間を短くする。

原因3 材料特性によるムラ

    特にメタリック色やパール色の材料の場合には、樹脂中に添加物としてメタリック粒子やパール顔料が含まれている。射出成型時、この粒子や顔料の配合により光の反射角の違いでムラのように見える現象が発生する。特にウエルド部や樹脂の乱入が起こる箇所に顕著に発生する傾向がある。この現象は成形条件の調整だけでは改善が難しく、材料自体の改善をする必要がある。
不良でお困りの方、もっと詳しく知りたい方はお問合せフォームよりお気軽にご質問ください。

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