バリ 成形不良用語集(2)
バリ(flush)
バリとは金型の隙間(パーティングライン、金型の入子の部分、エジェクタピン等)に成形材料が流れ込み、固化する現象。バリの発生が金型損傷を招き、更に過剰のバリを発生させ、金型寿命に影響することもある。
※パーティングライン:金型の凹側(キャビティ)、凸側(コア)の接面
原因1 成形機の能力が不足の場合
- 成形品の投影面積に比べて型締力が不足していると、パーティングラインから過剰なバリが発生することがある。
原因2 金型製作が不満足の場合
- 金型合わせ面の加工精度が不十分の場合、入れ子部品周囲の隙間、エジェクタピンの隙間が大きい場合などにはバリの発生が多く見られる。特にスライドコア部周囲の金型精度には注意が必要。
原因3 成形条件が不適当の場合
- 成形材料の流動性が必要以上によい場合、計量の過剰、射出圧力のかけ過ぎ、シリンダ温度の上げ過ぎなどの要因によりバリの過剰発生がみられる。
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